古杜悟の頭の中


by koto_satoru

カテゴリ:地方自治( 5 )

前回からの続き。

私のようなサラリーマンは、税金が給与天引きだから、納得もなにもなく、ただ名目と手取りの差にため息をつくばかりなのだが、あるとき...

担当営業として非常に大規模な商談をまとめることに成功し、その年の年収は通常年の約2倍となってしまった。通常なら年末調整で済む平サラリーマンが、高額医療費控除や住宅ローンに関わる税金還付申告ではなく、確定申告ですよ。
記入用紙をダウンロードして、説明書を読んでも全く訳がわからないものだから、有料の計算サービスサイトに申し込んで(どこのサイトだったか、もう忘れてしまったが、これは使いやすかった。説明も国税庁のものより数段わかり易かった)、一生懸命計算して、「うっへー、こんなに税金を払わなきゃならないんだ!」という、もうね、アホか、馬鹿かという驚きと、こんな私でも社会に少しは貢献できているんだという、ちょっとばかし誇らしい実感とがないまぜになった気分。
それがですね、税務署へ行ったとたん、なんか人がめちゃくちゃいっぱいで駐車できないんです。で、よく見たらなんか看板立ててあって、申告書記入会場こちら、とか書いてあるんです。申告書ぐらい自宅で書いて来いや、とか思いながら、なんとか申告書提出窓口にいったら長蛇の列。そこでまたぶち切れですよ。
あのな、俺は納税者番付に載るほどじゃねーけどよ、大金を真面目に申告しに来たんだよ。VIP対応とまでは言わないが、「わざわざお運びくださいまして、本当にありがとうございます」って担当が揉み手で出てきて、「どーぞこちらへ」ってソファのあるところに案内されて、「粗茶ですが」なんて出されたものをすすりながら、「そうですね、私の納める税金は、これこれ、こういう方面に使っていただければうれしいですね」なんて、希望を言い、社会のためになるんだな~って実感したいじゃないかよぉ。ボケが。

って、何となく吉野家コピペの混じった妄想をしているうちに、長蛇の列に疲れ果て、窓口にたどり着いたら「ご苦労様」の一言もなく、もちろん「沢山収めていただき、ありがとうございます」などありもせず、検印をバンバンと押して、数枚の紙を渡されておしまい。
拍子抜けするとともに、その紙を見て、唖然。

次の年、「予定納税」という制度に従って、源泉徴収される税金とは別に、7月11月と「前納」しなければならない、ですとぉ!!
で、その年の所得税の見積り額が予定納税基準額よりも少なくなる人は、「予定納税額の減額申請書」を提出して承認されれば、予定納税額は減額される...その申請書には「正当な理由」を書かなければならないのだそうだ。思案した結果、書いたよ。屈辱的な「業況不振により本年は確定申告を要しない年収額に収まりそうであり、源泉徴収および年末調整によって云々」という文言。給料もらっていないのに、税金だけ前払いせよ、って、ただでさえ、一年遅れで始まるの住民税のために、私の給料の手取りは極端に目減りするというのに...

この一件だけで、勤労の結果得た収入の中から、誇らしい気持ちでもって、社会のために納税しようという気持ちは、ガラガラと音を立てて崩れた。
自分は営業職だから、なおさら腹が立つ。
カネを得る側(徴税側)が、払う側(納税者)を全くヒトとして見ていない。客の前にヒトとして!
当然、払う側は納得することなどできない。
徴税側は「恒常的な歳入を確保」することしか考えていない。

「予算」は立てるものであり、使うものであるという発想しかない。
製品やサービスを改善して、汗水たらして、顧客を説得して、死に物狂いで達成するという考えはそこにはない。

このテーマ、もう一回、続く...

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by koto_satoru | 2004-09-21 21:23 | 地方自治
9/18の福井日銀総裁の言葉だという。
日銀総裁、国や地方の税金の使い方「本当に下手」
ブログめぐりをしていて、余丁町散人氏のサイトLetter from Yochomachiで見かけた。初めてトラックバックなるものをしてみたい。

余丁町散人氏は、「税金ばらまきで得する人が多くいるから、それが問題」と指摘されている。私自身が「税金ばらまき」の対象となったなと実感したのが、公明党の「地域振興券」をもらった時。他の場面で感じたことがないので、「得する人」になってみたいものだ。

福井氏は「税金の使われ方を我々がもっと監視しないといけない」というが、何をどうやって監視せよというのか。
  何を ... 自治体予算の全部?
        間接税を含めるといくら払っているかわからない自己納税分?
  どうやって ... 決算書を見るのもしんどい。
           使われ方が生き金か死に金かを判断するのはもっと難しい。
  誰が ... 自治体住民が皆で、と福井氏は言っているようだが。そんなに暇じゃない。
        だいたい、住民は本来は個人が行うべき行政の仕事を公僕に信託しているの
        ではないのか?そんなに暇じゃないから。
        まさか「我々」が、日銀を指すわけではあるまい。

どうも、福井氏は理想論を述べているだけのような気がしてならない。

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by koto_satoru | 2004-09-20 19:19 | 地方自治

恒常的な歳入を確保

中曽根康弘著 自省録より

「財政赤字からの脱却を目指すためには、恒常的な歳入を確保できる間接税の導入は避けて通れない」

間接税、おおいに結構。直接税と間接税の使い分けについては、また後日私論を述べるとして、ここでは「恒常的な歳入を確保」しなければならないという考え方について、違和感を表明したい。

この考え方は民間では通用しない。

「予算」達成に救急として営業をしている民間には、「恒常的な」売り上げという概念は存在しない。商品やサービスの質や量を向上させ、マーケティングを効果的に行い、営業が売り、ライバル会社と競争するのだ。
お客様はきまぐれで移り気で、身勝手だから、繋ぎとめておくために多大な努力が払われるのだ。そうしないと負けてしまう。
負ければ淘汰される。公正なルールの下で競争しないと糾弾される。

しかるに、なぜ、歳入は「恒常的な」ものとして「確保」されなければならないのか。

納税者は公的・行政サービスの対価として地方税を払っている(このところはちょっと難しい。同じサービスを受けていても、納税者の所得に応じて、対価に相当する税金額が異なるから。累進課税に文句がないわけではないが、富の再分配という視点では合理的な仕組みであると評価している)のに、きまぐれで移り気で、身勝手になれない。
住所によって、カネを受け取る側に首根っこを捉まえられ、納税金額を示され、びた一文負からん、期限が過ぎたら追徴だと脅される。

喜んで払う、納得して払う、という気が失せる制度ではないか?
脱税に走るよう、精神指導しているのではあるまいか?

私のようなサラリーマンは、税金が給与天引きだから、納得もなにもなく、ただ名目と手取りの差にため息をつくばかりなのだが、あるとき....(以降、次号)
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by koto_satoru | 2004-09-20 11:44 | 地方自治
「予算」という言葉から、あなたは何を連想するか。

使うカネ、のことだと思った人。普通の発想ですね。

達成すべきノルマ、のことだと思った人。日々の営業で苦労されてますね。お疲れ様です。

そう。「予算」という言葉を聞くたびに、

  「使える」「使わなくっちゃ」  ではなく

  「達成しなくっちゃ」

と考えるあなたにこそ、考えてもらいたい。意見を発してもらいたい。

予算とは、頭を使い、努力して、汗を流して、お客様を説得し、契約をとり、商品やサービスと引換えに(出荷請求基準の場合)売り上げて、〆日ごとに達成していくものだと。
決して、座して待っていれば転がり込んでくるものではないということを。
予算とは、計画を立てること、だけではないということを。それを達成しなければならないんだ、ということを。

地方公共団体の「予算」も、かくあるべし。

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by koto_satoru | 2004-09-18 21:07 | 地方自治
埼玉県志木市で、個人住民税の1%分の使い道を市民にアンケートをとって決めるという。
住民税の使い道、市民が決める 埼玉・志木市導入へlink to asahi.com
他の自治体の動きでは、市川市が先行し、足立区や長野県は検討中とのこと。

それにしても中途半端だと思う。
なぜ、1%なんだ?
なぜ、「20歳以上の市民から1000人を抽出」して「政策メニューの中から1つを選んでもら」うのだろう?

この件については、ここ数年考えてきた持論があるので、少しずつ披露していきたいと思う。
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by koto_satoru | 2004-09-17 21:06 | 地方自治