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古杜悟の頭の中


by koto_satoru
一枚100円の中古レコード?傷だらけで、溝は崩れていて、聴けたもんじゃないんじゃないのか?
そう思ったあなた。早計過ぎる。

針飛びをおこすようなヒドイ傷ならともかく、ちょっと擦ったような痕や埃が溜まった溝は、適切にクリーニングすることで新品同様に蘇るのだ。
レイカという会社のバランスウォッシャー33をだまされたと思って試してみてほしい。
確かに、レコードクリーナーとしてはコストがかさむ。趣味の一品だから、と贅沢をする気分でゆったり構え、丁寧に盤を磨くことによってどんな音が蘇るのかとドキドキしながらA液、B液を順にたらしながらビスコという特殊クロスで作業をするときの高揚した気分。
そしてアナログプレーヤーの針を落とす。
パチパチ、という音もせず、CDでは得難い「暖かい音」を楽しむことができる。

今、アナログレコードというものをクラブでスクラッチする以外に見たことも聴いたこともない人が増えているようだ。昔のもの=音が悪い、という先入観で捉えている人も多い。
CDよりずっと情報量が多く、豊穣な音が聴こえるんだよと言っても、まさか!という顔をする。ディジタルがアナログよりも勝っているという定理はどこにもないのに。

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# by koto_satoru | 2004-09-28 22:08 | 音楽
その昔、グラモフォンのカラヤン指揮LPレコードの値段は2400円だった。
今でもCD新譜はそのくらいか。
小遣いの中から少しずつ、数ヶ月貯めてやっとの思いで買ったものだ。なんとなく、ポピュラーよりもオーケストラのほうがレコードとしての価値が高いような気がして(だって、演奏に参加している頭数が違うじゃない)、そちらばかりを選んでいたような気がする。

そして、今。何と恵まれた時代にあることか!
とにかくここへ行こう。エレベータを4Fで降りると、店舗前に100円均一(消費税込みで105円になっちゃったけど)のLPレコードが、文字通り山のように。
もちろん、店内にも沢山の貴重な盤があって、そちらを物色するのも楽しいのだが、1枚100円という値段は、買い物に失敗しても後悔しない、掘り出し盤に当たれば狂喜という、ローリスク&ハイリターンの目くるめく世界が広がっている。
決して屑レコードばかりが並べられているのではない。その昔、買いたかったけれども先に述べたような理由で見送った「青春の後姿」を捉まえることができるチャンスがある。そういう盤そして、肝心のLPレコードは_b0028276_053520.jpgに出会ったとき、もしここで僕が救ってあげなければ廃棄されていたのかもしれないと思うと、僕の心は震える。
結局、いつも15枚前後を仕入れてしまい、肩が抜けそうになりながら帰宅することになる。
でも、休日の空いた下り電車に腰を下ろし、最寄り駅まで「アルバム」のライナーノートを読みながら浸る至福。満足感と幸せを感じるひと時を大切にしたい。

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# by koto_satoru | 2004-09-28 00:04 | 音楽

アナログプレーヤー

今年になってから、再びどうしてもLPを聞きたくなった。
3月春分の日あたりに、実家へ車で戻って、25年前に買ったコンポーネントステレオから、プレーヤーだけ持ってきた。TechnicsのSL-1700


中学から大学時代まで、こつこつと集めたLPレコードが数十枚。レコードでも少年には高い買い物だったから、枚数は思ったほど多くなかった。でも、一枚一枚にぎっしり思い出は詰まっている。
そのアナログプレーヤーの針を新しく買い替え、これまた年代モノのミニコンポ Pioneer Privateに接続して、楽しんでいる。
※パイオニア プライベートシリーズは、中森明菜のCMが美しかった


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# by koto_satoru | 2004-09-26 17:37 | 音楽

You mean ..., You're mean

今日のラジオの新基礎英語を聞いていて、知った。
"You're mean." 「意地悪!」 って意味なんだって。

ミーティングなんかで、こっちが説明にしどろもどろになっていると、
"You mean (that) ..."って、向こうが助け舟を出して「あんたの言おうとしているのは...ということじゃないのか」と、言ってくれるときがあって、うれしいのだけど、ほとんど同じような発音で
"You're mean."
という言い回しがあるなんて。
辞書をひくと
mean 2 a.
1 <才能など>見劣りのする、並みの。
2. 卑しい; みすぼらしい。
3. [+of+(代)名+to do]卑劣な、下品な、さもしい、けちな
4. 維持の悪い; <犬・馬など>かんの強い
5. [米口語] 気が引ける; 気分がすぐれない
6. [米口語] 難しい
7. [米俗] じょうずな、すばらしい

なかなか、むつかしいですね。

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# by koto_satoru | 2004-09-25 20:57 | 言葉の再発見

アーサー・ビナードさん

JCBのゴールド会員に毎月送られてくる「The Gold」という、ちょっとリッチな雑誌がある。その巻頭を飾る「OPENING ESSAY」を毎月楽しみにしている。
19文字*48行 、すなわち原稿用紙2枚とちょっとの、ごく短いエッセイなのだが、毎号、さりげない日本語遣いの中に練りこまれたストーリー性が、強く心を打つのだ。
エッセイの作者は、アーサー・ビナードさん。
ページの下に、彼のプロフィールが一行だけで、これもごく端的に紹介されている。
Arthur Binard: 1967年、米国ミシガン州生まれ。90年来日。詩集「釣り上げては」で中原中也賞受賞。初のエッセイ集「空からやってきた魚」。
ということは、今、37歳。僕とほとんど変わらない。
90年来日。米語が母国語か。
中原中也賞?日本語で日本人向けの詩を?
ということは、このエッセイも本人が日本語で書いたのか!この言い回しも含めて!?
確かに、これは翻訳だとは思えない。翻訳者の記載はない。いや、英文をどう訳したってこの日本語の味わいは出てこない。これは日本語で考え、日本語で推敲されたものだ。すげえ!

アーサー・ビナード インタビュー : 「ことば」は、詩人のパートナー
アーサー・ビナード エッセー : アーサーの日本語徒然草

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# by koto_satoru | 2004-09-24 12:31 | 言葉の再発見